既卒は人生終了?そんなことあるわけがない理由

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「既卒になると人生終了」

まことしやかに囁かれている言葉ですが「そんなことあるわけがない!」というお話を既卒就活の専門家に聞いてみました。

やる気がフツフツと湧いてくる既卒者への熱いエールとなっています。

就職を決めることのないまま大学を卒業した「既卒者」。

学生でもないし社会人でもない。所属先がないし肩書きもない。

そんな立場になったことで必要以上に落ち込み「既卒は人生終了!?」なんて考えてしまう人もいるようですが、もちろんそんなことはありません。

自らも既卒者として社会をさまよった(?)経験があり『既卒なんてこわくない!』(飛鳥出版)の著者でもあるブラッシュアップ・ジャパン(株)の秋庭洋氏

  • 「既卒は人生終了ではない!」という明確な理由
  • 既卒からの正社員就職の秘訣

などについて、お話しいただいた内容を本記事にまとめます。

「既卒は人生終了」ではない!発端は超氷河期にあり

そもそも「既卒は人生終了」っていうのはいつ頃から言われ始めた?

2000年の就職氷河期の頃から「既卒になったら人生終了」などと言われ始めました。当時はいわゆる超就職難で、新卒であっても卒業までに内定を獲得するのが難しい時代だったのです。

実際に、内定のないまま卒業した人たちはその後どうなったのかというと、そのままフリーターとなって、卒業後も「既卒者」として就職活動に取り組む人が多かったのです。

あと、「非正規雇用」という形で短期派遣で働く人も結構いました。

社名は言えませんが、当時はそういう既卒者を取り込んで派遣社員として製造業の現場に送り込む派遣会社が多かったんです。

「人生終了」とまで言われることになった理由

まず、当時の企業においては、人材採用は大きく「新卒採用」と「中途採用」の2つの考え方しかありませんでした。

新卒でもない経験者でもない「既卒者」は、企業に応募しても書類選考落ちという門前払いをされることになりました。

いわゆる正社員として就職することが大変難しい時代だったのです。

仕方がないので短期派遣のような形で働くしかないと考えた人も多かったわけですが、非正規雇用として単純労働に近い仕事を何年続けたとしても、キャリアアップにつながるスキルが身に付くわけではありませんよね。

だから、「既卒は人生終了」と言われるようになったんです。

そして、そういう時代背景のもと当時そう言われていたものが、世の中大きく変わってしまったにも関わらず、いまだに都市伝説として語り継がれているわけですね。

既卒は人生終了と考えるイチバンのリスクとは?

いまの時代は「既卒は人生終了」ではありません。

むしろ当時だって決して人生終了というわけではなかったと思います。

というのも、たとえ就職を決めることなく大学を卒業した人たちの中にも、不安定な非正規雇用やフリーターでも仕方ないと安易な妥協をせず、あくまでも正社員就職にこだわって粘り強く就活を継続した人たちは、しっかりと正社員就職をされていたのです。

要するに、人生終了だと悲観したりしないことが大切です。

今は新卒就活サイトでも既卒3年以内は新卒者として応募できるようになり、既卒者を対象としたエージェントなども数多くあるのですから、人生が終了するハズなんてありません。

「既卒は人生終了」などというネガティブで無責任なネット情報を見て信じ込まないことが大切ですね。

真に受けて落ち込み塞ぎ込んでしまったら、それこそ自分自身の将来の可能性を閉ざしてしまうことになりかねません。それがイチバン危険なことだと言えます。

「とりあえず就職したい」では就職できない

では、既卒者として正社員就職を実現するためにはどうすればいいのでしょう?

まずはしっかりとした「働く意欲」を持って就活に取り組むということが大切だと思います。

このページをご覧になっている方は「就職したい」という意欲を当然お持ちだと思いますが、大事なのはその前に「働きたい!」という意欲を持つことが大切です。
とりあえず就職したいという気持ちが前面に出てしまっては返ってよくない結果になるので注意が必要です。

「働きたい!」と思うから「就職したい!」と思うものだと考えたいところですが、実際には「働きたい!」とそんなに思っていないけど「とりあえず就職はしたい」「とりあえず就職しなきゃ」と考える人が意外に多いのです。

大学を卒業するのでとりあえず就職しようみたいな。

企業はどんな人を採用したいか?

ここは大事なポイントで、企業としては「就職したい!」という応募者を採用したいわけではありません。

「働きたい!」という意欲を持った人を純粋に採用したいと考えているわけです。入社後に活躍して欲しいと考えていますからね。

「とりあえず就職したいから、そんなに働きたいって意欲はないんですけど面接に来ました」って感じで応募されても迷惑でしかありません。就職意欲と働く意欲は別物なんです。

また、企業の採用担当者の目は決してフシ穴ではありませんので、応募者類や面接でのやり取りで手に取るように伝わってしまうものです。

就活を始める前に必ず用意するものとは?

働く意欲を持つにはどうすればいい?

私も毎日働いていますが「働く」ということは決して楽なことではありませんし、厳しい面があったりもしますよね。

なので、普通は誰もわざわざそんな大変なことをしようとは思いません。

出来れば毎日遊んで暮らしたいと思うのが人間の性です。私だってそうです。

それでも多くの人が働いているのは、もちろん収入を得るためだと思うのですが、それだけではちょっとさみしい気がしませんか?

さみしいという表現は少し違うかも知れませんが、ただ、生きるために働くのは仕方ないとは思いますが「生きるためだけに働く」という状態は、決して「働く意欲が高い」というのとは少し違う感じがします。

電車に乗っていると「あー、この人辛いんだなー」と感じるサラリーマンの人が多いように感じませんか?

一流アスリートで分かる「働く意欲」

例えば、一流のアスリートともなれば一生遊んで暮らせるだけのお金を手にしているわけですが、彼らは「働く」ことを辞めようとはしません。

何なら、いわゆる普通の社会人よりもキツくて大変なトレーニングに毎日取り組んでいたりします。

それはきっと働くことで何か成し遂げたい目的があるからだと思うのです。

一流のアスリートでなくても、働くことを通じて何か実現したい夢やビジョンがあるという人にこれまでたくさん会ってきました。

イキイキとしているというか輝いているというか、これがよく言うところのいわゆる「仕事にやりがいを感じている」という状態なのです。

大きな目標が必要?

一流アスリートを例に出したので、優勝とか金メダルみたいな何か大きな目標がなければいけない、とお感じになるかもしれません。

ですが、必ずしも大きなものでなくてもいいんです。本気になって手に入れたいものや成し遂げたいことであればいいのです。

例えば「将来起業したいのでその力をつけたい」でもいいですし、「苦労を掛けた親御さんを安心させて楽をさせてやりたい」とか。

なんでもいいんです。

そして目的が明確になると、やらされている感はなくなります。働くことが目的ではなく、手段になるからです。

要するにそもそも「働くこと」「就職する」こと自体は目的でもなんでもなく、手段でしかないわけです。手段の先には目的があるべきです。

目指す目的があるから手段を考えるようになるわけですが、いずれにせよその目的のことを「夢」とか「将来ビジョン」と言ったりするわけですね。

そんな夢やビジョンをしっかり持って就活に取り組むことが何よりも大切です。

応募動機を聞かれたらこう答えるべき

あなたの夢は何ですか?

将来自分はこうなれたらいいなという夢や理想を持つこと。そして自分に期待をすることは楽しいことです。

実現できるか出来ないかは別として、こうなればいいなと想像することは誰だって出来ますよね。

夢は「あるか?」「ないか?」こそが重要なのです。

夢とは「そうなってみせるぞ!」「実現してみせるぞ!」という情熱も同時に存在しているもの。ないと夢とはいえません。それがなければタダの妄想です。

妄想は誰でもできるけど、妄想だけで終わらせてはいけない。妄想に「覚悟」と「情熱」が伴い化学反応を起こして「夢」になるんだと思っています。

就活に臨む前に必要なこと

話を就活に戻すと、要するに就活に臨む前にまずは「夢」と「情熱」が必要というわけです。

これが就活の面接で本当に重要視されます。

たとえば、就活の面接では必ずと言っていいほど「応募動機」というのを聞かれることになります。

「この人はなぜ我が社に応募してきたのか?」というのを採用企業側としては確認したいわけですよね。

では、なぜ、そんなことを必ずと言っていいほど聞かれるのかを考えたことがありますか?

就活におけるしきたりだから?いえいえ、しきたりだから聞いているわけではありません。

企業が慎重に確認したいこと

先ほども言いましたように仕事っていうのは楽しい、嬉しいということばかりではなく、どちらかというと上手くいかないことがあったり、叱られたり、大変だったりしますよね?

そんな時にポキッと心が折れたりしませんか?

応募者を面接する企業ももちろんそう考えています。実際に過去にポキっと心が折れて辞めていった社員もいたはずです。

仕事って結構大変なことも多いから、実際にやってみないと分からない厳しい面もあるから、この人はチョットしたことで心が折れたりすることはないかなという、そんなことを慎重に確認したいわけです。

それを確認するために「ところで、なぜまたうちの会社に入社されたいと思ったんですか?」と面接で聞くわけですね。

こんな回答は残念だ

何も美辞麗句を並べて「御社は社会的にも意義ある事業を展開されており、、」みたいに答えてしまっては残念としか言いようがありません。

面接官はなにも自社のことを褒めて欲しいから聴いているわけではないのです。

そんな風に耳障りのいい取って付けたような応募動機を聞くと逆に不安になったりするのです。

企業のHPには大体そんなことが書いてありますし、それをなぞって答えて「だから、そんな会社の一員に自分もなりたいと考えました!」って言われても…
説得力がないというか信憑性もありませんよね。

何よりもその人がなぜ自分の会社に応募してきたのかが一向に分からない。その人なりの理由が見当たらないし検討がつかないわけですね。

建前はいいから、しっかりと本気で答える必要があります。

面接は狐とタヌキの化かし合いではないのです。企業も応募者も真剣にすり合わせをしなければならないのです。

これこそが「既卒就活」の大切なポイント

この人は絶対活躍する!が大事

応募動機を聞かれた時に「夢」と「情熱」をしっかり伝えるべきだ、ということになります。

要するに

  • 何のために働こうと考えているのか?
  • そして、なぜ我が社(応募企業)で働くのがいいと考えたのか?

それをしっかりと伝えればいいのです。美辞麗句は必要ありません。

そんなことをしっかりと伝えることが出来れば、働く意欲の高さも伝わりますし、少々のことで挫折したりせず長く活躍してくれそうだなと感じてもらえることでしょう。

たとえば、こんな風に伝えることができます。

「私は決して経済的に豊かな環境で育ってきたわけではありませんが、私の両親は厳しい生活の中でも学費を工面して立派に育ててくれました。

私はそんな両親を尊敬するとともに心から感謝しています。私はしっかりと稼げる社会人になって二世帯住宅を建てて両親に恩返しをしたい。

出来れば35歳ぐらいまでにそれが実現できればと考えています。

それであれば仕事は少々大変でも、実力や実績をしっかりと評価され、若くても責任ある仕事を任され給与も高い会社への入社を希望しています。

御社で働く先輩社員のコメントや給与水準を見た時にココしかないと思い応募いたしました!」

と、このようなイメージでしょうか。

こんな風に言われれば、少々大変なことがあっても心が折れたりしないだろうなって感じますよね。

どこまで本気でそう思っているのかはもちろん重要です、「御社の理念に!」とか「社会的意義に共鳴し!」なんて言われるよりもよっぽど分かり易い。

応募してきた理由が明確になってますよね。何よりも働く理由が明確です。稼ぎたい!それでいいじゃないですか。

既卒者採用と経験者採用の違い

たとえば社会人経験のある人を採用する場合は、これまでの職歴や社会人として、どういうスキルを身に付けているのかが重視されます。

いわゆる転職者を採用する「経験者採用(中途採用)」というものですが、ここで夢や情熱を声高に叫んでも意味がないとまでは言いませんが、残念ながらそんなには効果的ではありません。

引かれることはないにしても、「そういうことよりも、ご自身のどのようなスキルを弊社でどのように活かせるとお考えですか?」と話題転換されることでしょう。
既卒者の就活の場合は違います。

既卒者の場合は経験者採用ではなく、あくまでもポテンシャル採用となります。今何ができるかではなく、秘めたる無限の可能性があるかどうか?を見極められることになるわけです。

面接官が分かるかどうかと聞かれると「微妙」というところではありますが、仕方なく働くタイプなのか意欲を持って働こうとしているのかは見極めることが出来ると思います。

もちろん、仕方なく働こうという人よりも意欲的に働こうとする人の方がポテンシャルが開花することは言うまでもありません。

ポテンシャル採用である既卒採用において、企業は意欲の高い人を好んで採用することになるわけですね。

面接で「なぜ既卒になったの?」と聞かれたら

必ず聞かれる質問

既卒の就活では面接で必ず聞かれる「なぜ新卒で就職しなかったのか?」「なぜ既卒になったのか?」という質問にしっかりと対応することが重要です。

「就活全然やる気になれなかった」など、正直に答えたらマズいと思いますか?

実際にはいいえ。全然やる気にならなかったのであれば正直に答えたほうがいいでしょう。

回答のポイントは2つで「正直に話すこと」「反省を述べること」です。

就活をやる気になれなかったというのは、あくまでも過去の話です。

内定がなかなかもらえなかった、あまり気乗りしないすべり止め内定しかなく就職する気になれなかった、というのも全て過去の話です。

企業の関心事は入社後のこと。これから先の未来の話です。

過去はまあどうあれ、入社後に「この人なら頑張ってくれそうだ」という風に感じるのであればOKなのです。

だから、過去を正直に話すだけではなく、しっかりと反省を付け加えればいいのです。

たとえば、就活全然やる気になれなかったというのであれば、

「振り返って考えてみると、何もやらずにやる気になれないという前に、とりあえず10社は受けてみよう!それでやっぱり意味がないと感じたらやめようという風に考えて、とりあえずアクションは起こすべきだったと反省しています」

という感じ。

決して褒められたことではないかもしれませんが、失敗から学んだ感も出てきます。

過ちを犯さない人はいない

人間、過去の過ちの1つや2つは誰だってあります。私など100では足りないくらいあるわけです。

それは面接官も同じです。大事なことは過ち(決して既卒になったことが過ちという意味ではありませんが)をどう反省して、そこから何を学び、今後にどう生かしていこうと考えているか、なのです。

「社会人になった後は、このような後悔をすることが無いように『まずはつべこべ言わずにやってみる』を心がけて何事にも取り組んで行こうと考えています」

と付け加えれば、もう立派な自己アピールになっているじゃありませんか。

既卒だからと言ってなにひとつ気後れすることなどないのです。

失敗したから、挫折を経験したものにしかない気づきや強みがあるぐらいに考えて攻めていく気持ちが大切ですね。

ブラック企業に吸い込まれないように

いい企業の見分け方のコツ

企業と言われるような企業には就職しないようにすることが大切ですね。

そういう企業を見極めるポイントはもちろんあります。

いわゆる就職エージェントといわれるようなところでも平気でそんな企業を求職者に紹介しているようなところもありますから、注意が必要です。

もちろん真っ当に事業展開しているエージェントもたくさんありますが、そうではないエージェントも少なからずあります。

いわゆる離職率の高いブラック企業と言われるような企業は「人が集まらない」「採用しても短期間で辞めてしまう」というスパイラルが生じているので、年がら年中ずっと人を募集し採用しているわけです。

本来、真っ当なエージェントや求人サイトはそういう企業からの依頼を断るべきですが、売上至上主義のエージェントはそういう求人をドンドン求職者に紹介しています。

ブラック企業を見極めるポイント

見極めるポイントはいくつもありますが、まずは「給料が異常に高い」というのが共通するポイントです。

普通に考えて今の日本の給与水準であれば、新卒に近い既卒者(未経験者)の基本給というのは、職種にもよりますが20万円~25万円が一般的です。

この水準を超えて基本給を設定しているような求人には注意が必要です。

求人情報を詳しく見たりエージェントにその理由をしっかりと確認するなどして、納得のいく理由が見当たらないようであれば警戒したほうがいいでしょう。

高い給料には裏がある

しかし実際はそういう給与を手にすることが出来ないケースも多々あります。

試用期間は別設定であったり、途方もない超過勤務手当や各種手当、インセンティブを含んだ表示であったり。また、中には社会保険が未加入だったりするケースもあります。

本来会社が負担すべき社会保険料を負担することなく、それを給与に上乗せして、さも基本給が高いように見せているという悪質なケースもあります。

他の見極めポイント

私たちは初めて求人依頼をいただいた場合には「設立年度」「事業内容」「社員数」「募集人数」の4つの掛け合わせで、未経験の既卒者に自信を持っておすすめ出来る求人であるかを判断するようにしています。

設立年度が最近だからよくないとは言えませんし、社員数が少ないからブラックだとも言えません。

重要なのは上記4つの項目を掛け合わせて考えた場合に違和感があるかどうか?設立が浅く社員数が少ないにもかかわらず募集人数が不自然なほど多い。

事業内容は何だろうと確認した場合「やっぱり」と感じることは少なくありません。

怪しい事業内容?

さすがにここではっきりと申し上げるわけにはいきませんが、昔からある業界や職種ではなく比較的新しい領域で、向上や生産設備など大きな先行投資が必要のないサービス業で、ある一定期間補助金や助成金のようなものがある分野だったりすることが多いです。

未来永劫事業を継続していこうというよりは、ある一定期間でパッと稼いで消えていくような会社はこれまでもたくさんありましたから。

そういう点については経験豊富な人に相談しながら慎重に判断する必要があると思います。

他にも、ブラック企業の特徴は挙げだせばキリがありませんが、業界での評判や知る人ぞ知るという情報などもあり、要注意求人については一概には言えません。

気をつけないといけないのは、求人サイトであれハローワークであれ、会社概要や募集概要などがガイドラインにさえ沿っていれば求人受付を拒否することはありませんので、そういう求人が普通に掲載されていたりします。

大きな求人サイトに掲載されているから安心だというわけではないということはハッキリと申し上げておきたいと思います。

既卒就活の強い味方

既卒者に特化した就活サイト「いい就職ドットコム」の運営を始めたワケ

私が既卒者向けの就活支援サイトを運営し始めたのは、新卒者の就活が超氷河期と言われていた2001年のことです。就職が本当に厳しい時代でした。

そんな時代に多くの若者を「日雇い派遣」という形でかき集めては製造現場などに送り込み、売上をバンバン上げている会社がたくさんありました。

若者の未来を食い物にするとはひどい会社だと、私は感じたのです。そして次世代を担う若者の未来を食い物にするような国に未来などないと感じました。

それで、既卒者の正社員就職を支援する事業をはじめました。

そうです。「未来を担う若者が輝くからこそ、日本の未来が光り輝く」という思いを込めてブラッシュアップ・ジャパンという社名にしました。

ただ、友人知人からは猛反対されました。絶対に成功しない事業だと。

絶対に成功しない事業?

当時は新卒者でさえ就職が厳しい時代だったので、そんな中で既卒者を正社員限定で紹介するエージェントなんて成り立つわけがないと。

実際に調べてみるとそのような事業を手掛けている会社は皆無でした。ただひとつだけあったのがハローワーク。

しかし立ち上げの1~2年は苦労しましたが、3年目ぐらいになると「本当にそんなにいい若者がいるならとりあえず面接だけしてもいい」という企業が増えてきました。

面接して会ってみれば「なかなかいいじゃないか」と。

みんながみんなそういうわけではありませんでしたが、徐々に正社員就職の実績は増えていきました。当然と言えば当然です。

「新卒」という肩書きが「既卒」になったからと言って、その人自体の人間性やパーソナリティが変わるわけではありません。

「既卒だからダメ」なんてアタマから決めてかかるほうがおかしい世の中だったのだと思います。

いい就職ドットコムの現在

おかげさまで、今では25万人以上の方に登録いただき、正社員就職の実績は1万人を超えるまでの実績を作り上げることが出来ました。

もう20年以上続けているので、就職先で社長になった人や人事部長になった人がいたりして、愛着を持って人材を採用してもらっています。

もちろん、ブラック企業や変な会社は紹介していません。

当然です。単にお金儲けが目的ではなくブラッシュアップ・ジャパンという信念を持ってやっていますから、そんな会社はすべてお断りしています。

最近では同じような事業を手掛ける会社も増えてきましたが、就職支援の選択肢が多くなることは活性化にもつながりいいことだと感じていますが、とんでもない求人を平気で押し付けるようなトコロも多いので実のところ憤慨しています。

真っ当な就職を目指す方には、ぜひいい就職ドットコムをご利用いただきたいと思います。

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