やりたいことがなくて既卒になったのですが、 どうしたらいいでしょうか？

既卒・第二新卒になった方には、何かしらの理由があります。その理由は大きく分けて二つに分かれます。

一つはやりたいことがあって、または新たにやりたいことが見つかって既卒・第二新卒になった人。もう一つは、やりたいことがなくて、または仕事がやりたくなくなって、そうなった人です。

前者は、進むべき方向が見えているので行動を起こしやすいですが、後者の方は少し大変です。まず、自分の将来の姿を想像することから始めなくてはいけないからです。

社会人になると、先生がいなくなります。学生の時は、先生が決めたことをやっていれば評価を得られますが、社会に出ると、そうはいきません。自分のやるべきこと、何が正しくて何が良くないのか。そういうことを自分で決めていかなくてはいけないのです。

今回は、あなたのやりたいことが見つかるように、いくつかのきっかけを提示します。

今までの人生で熱くなったもの

自分の人生で熱くなったことをとにかく書き出しましょう。最初の段階では、仕事に繋がる、繋がらないということは気にしなくていいです。休日にやっている趣味のこと、くだらない友達との遊びでも結構です。とにかく好きなだけ書き出します。熱くなったことリストの中から、就職に繋がりそうなことをピックアップしていきましょう。ピックアップしたものから派生させて、やりたい仕事を見つけ出します。

自分が何を大切にしているか？

私が思う、就職先選びの最も大切なポイントは“価値観”です。ここで言う“価値観”は自分が絶対に譲れないものを指します。

例えば、「とにかくお金が欲しい」という人は、業種はそこまで関係ないと思います。給料の高い職場を探して、そこで仕事を頑張りましょう。「仕事を終えて一刻も早く家へ帰りたい」という人は、「残業なし」の会社を探しましょう。

理想を全部叶えるのは、はっきり言って不可能です。「隣の芝生は青い」と言いますが、全てを手に入れているように見える人でもどこかを妥協しています。譲れないポイントをはっきりと絞って、そこからやりたいことを見つけ出していきましょう。

やりたくないことから、やりたいことを見つけ出す

やりたいことが見つからない人は「やりたくないこと」がはっきりしている場合が多いです。「人と話すのが苦手だから営業職には就きたくない」「毎日決まった時間に起きて、決まった時間働くのは嫌だ」など、仕事に対するネガティブな要素です。

なぜかやりたくないことはたくさん出てくるものです。ネガティブ要素がたくさんあるということは決して悪いことではありません。なぜなら「やりたくないこと」の反対が「やりたいこと」だからです。「何を当たり前のこと言っているんだ」と思うかもしれませんが、これは本当のことです。

例に挙げた「営業職をやりたくない人」のやりたいことは「営業職以外」です。黙々と作業を続けたり、何かの裏方になるのが向いているはずです。「毎日決まった時間に起きるのが嫌だ」という人のやりたいことは「変則的な時間に働く仕事」です。屁理屈に聞こえるかもしれませんが、やりたくないことがある人は、その逆をやりたいこと、と捉えて自分の目標を決めていきましょう。

自分の強みを活かす

「やりたいこと＝得意なこと」なのでしょうか。往々にしてそういう場合もありますが、必ずしもそうとは限らないと思います。ただ、得意なことがやりたいことに変化する可能性は非常に高いです。褒められて嫌な気持ちになる人はいないと思います。

やりたいことを続けていると、自分に適性がないと分かった時に挫折してしまいますが、得意なことは挫折しにくいです。そういう意味でも、やりたいことを見つけるよりも、得意なことを見つける方が得策かもしれません。

とにかく行動に移す

自分のやりたいことが見つかったらとにかく行動に移しましょう。やりたいことが見つかっても続かなくては意味がありません。やりたいことが本当にやりたいことなのかを見極めるには、それなりの時間がかかります。

「まずやってみる」ということを大切にしましょう。