【既卒の強みとは？】

世間一般的に既卒は就職活動で不利と言われます。それは、なぜなのか。既卒は新卒に比べて求人数が少ないです。さらに、新卒で就職できなかったのには何か問題があるのではないかとネガティブな印象を持たれやすいことが挙げられます。では、逆に既卒であることが強みになることはあるのでしょうか。既卒で就活をするメリットをご紹介します。

既卒で就活をするメリット

すぐに働くことができる

既卒者の一番の強みは、すぐに働けることです。新卒であれば、大学を卒業し、新年度まで待たなければ働くことができません。その点、既卒はすぐに働くことができるため、今すぐ人材が欲しい企業にはもってこいなのです。通年募集を行っている企業が内定を出してから、内定者が働くまでの期間はおよそ１か月。それくらい、スピード感をもって企業も採用を行っています。企業の採用活動スピードについてこられる既卒者は、重宝されます。

職種で選べる

既卒者は、希望した職種で働くことができます。それは、既卒の応募が、職種ごとに行われるからです。新卒採用は、総合職での採用となり、研修後、適性を考慮しての各部署への配属です。そのため、自分の希望した職種で働くことができなかったなどのミスマッチが生まれます。その点、既卒は応募の時点で職種がはっきりしているので、新卒採用のようなミスマッチは生まれにくい傾向にあります。

空白期間の経験が生かせる

既卒の理由は様々。卒業後に何をしていたかで、既卒が大きなアドバンテージになることがあります。例えば、海外留学。大学卒業後、海外留学で一年間勉強をしていたとあれば、語学力や積極性などを評価してくれる企業が少なからずあります。そうなれば、そこら辺の新卒にはない魅力として、就活に有利に働きます。空白期間中に自分が何をなしたかを今一度見つめ直してみましょう。他の人にはない自分だけのアピールポイントが見つかるはずです。

すでに大きな挫折を経験している

既卒者ということであれば、すでに新卒時代に内定がもらえなかったなどの挫折を味わっている人が多いはず。それでも諦めずに就職活動を行っていれば、自分がハングリー精神のある人物であることを証明しているのです。会社で働いていれば、大きな挫折を味わうことも１度や２度ではありません。挫折を乗り越えられるとすでに証明していることは、採用面接で大きな加点になります。

既卒者採用で奨励金がもらえる

これは中小企業のメリットになりますが、既卒者を採用した中小企業には厚生労働省から助成金が出ます。具体的には、１人目の採用後、１年定着すれば５０万円、２年定着すれば追加で１０万円、３年定着すれば追加で１０万円が厚生労働省から支払われるのです。中小企業以外の企業の場合、採用後、１年定着で３５万円が支払われます。

この制度のおかげで、既卒者を雇おうという企業が増えており、既卒者にとっても嬉しいメリットではないでしょうか。

ポテンシャルは無限大

既卒者は、ほとんどが未経験からスタートします。つまり、フレッシュなのです。転職者などは、すでに仕事を覚えているが故に、変なやり方や癖が身についてしまっている人が多くいます。それならば新卒同様、一から仕事を覚えさせることができる既卒を採用しようという企業が多いです。企業は、あなたの将来性をみてくれていますよ。

まとめ

既卒者にもメリットはたくさんあります。まとめると、

• すぐ働ける
• 職種を選べる
• 挫折を乗り越えた強さがある
• フレッシュだ

既卒だから就職は無理ということはありません。既卒だからこそ、雇いたいという企業もいます。現在の自分が持つ強みを存分に生かし、就職活動を精力的に頑張りましょう。