既卒者が志望動機を書く時のポイント

既卒者には、既卒者の履歴書の書き方があります。

学歴・職歴は例に従って書くとして、残されるは志望動機や自己PRなどの自由に記入する部分です。ここが既卒者にとっての難所となります。既卒者が志望動機を書く上でのポイントをご紹介します。

既卒者が志望動機を書く時のポイント

志望動機を使い回さない

これは、既卒者に限ったことではないですが、志望動機を使い回さないということが大前提になってきます。志望動機を毎回考えるのが面倒臭くて、どんな企業でも使える「オールマイティー志望動機」を考える人がいます。

面接官は人を見るプロなので、そのような志望動機は一瞬でバレてしまいます。当たり前ですが、その企業に則した志望動機を考える必要があります。

【POINT！】

「社会貢献がしたい」「人の役に立ちたい」など、どの企業でも当てはまるワードばかりになっていませんか？

企業を褒め過ぎない

面接官に好かれようと、その企業にすり寄った「褒め倒し志望動機」を考える人がいます。「企業のこんな部分に惹かれて…」「教育制度が充実していて…」など、書くのはいいですが、結局は相手のことを言っているに過ぎません。あくまでも自分が何を思ってその企業に入りたいかを伝える部分なので、企業の良い部分を入れるのは程々にしましょう。

【POINT！】

「御社の販売している商品が好き」「世界的に有名」など、持ち上げすぎていませんか？

より具体的に

どこでも使える志望動機に通じる部分があるのですが、決まり文句のように、志望動機を書く人がいます。ネットで検索すれば、いくつもの例文が出てきます。それを丸写しにするのはよくありません。しっかりとした企業研究のもと、企業の特徴を入れ込み、「御社でなければいけない」という意思を伝える文章を考えましょう。

このとき、希望する職種・部署が決まっている場合は、それをベースで作るようにしてください。入社した時のイメージがより具体的に出来ているということが面接官に伝わります。

【POINT！】

見たことある志望動機は、面接官の目に留まりません。

やりたいことばかり言わない

例えば、その企業に憧れがあったとして、仕事の良い部分ばかり見て、志望動機を話す人はどうでしょうか。「御社の仕事内容に憧れがあり、こんなことをやりたい！」と伝えるのも立派な志望動機です。しかし、そればかり言っている人は、どうでしょうか？面接官から「仕事を甘く見ているのか？」と思われる可能性もあります。

その業界の大変さを理解したうえで、それをも乗り越えるだけのやる気があるところを見せましょう。既卒者であれば、卒業してからの期間にしていたことが、仕事の大変な部分で役に立つということを伝えると効果的です。

【POINT！】

仕事の大変さを理解したうえで、目標に対する明確なビジョンを伝えましょう。

過去の経験・現在進行形の努力を交える

過去の実体験を入れると、発言に信ぴょう性が増します。

ただ漠然と「昔から人にモノを教えるのが好きで、塾の講師になりたいです！」と言うより「中学生の時に教えてもらった塾の数学の先生に勉強の楽しさを教えてもらい、その先生のような塾の講師になりたいです！」と伝えた方が、志望動機にも厚みを感じませんか？

実体験を交えることで、相手に本心で言っていることが伝わります。

既卒者であれば、卒業してからやってきたことが影響して、心境に変化があったことが伝えられると、「なぜ新卒で就職しなかったのか」という理由にも繋げられると思います。

そして、過去の経験と共に伝えるべきは、現在進行形で努力していることです。例えば、その業種に関する勉強をしている場合は、そのことはしっかり伝えた方がいいです。常に努力しているという意思表示をしましょう。

【POINT！】

これまでの人生できっかけになる出来事があれば、頑張って思い出しましょう。

これらを意識して、志望動機作成に望みましょう！

紹介したポイントが全てダメということではありません。万遍なく散りばめて、「○○過ぎる」文章にならないようにすることが大切です。

就活を経験している方なら、履歴書をいくつも書き、自分の中で、ある程度のフォーマットが固まっているかもしれませんが、既卒者はそうはいきません。アルバイトの履歴書しか書いた事がないという人も多くいると思います。面接では、履歴書の内容を見て会話をすることもあるので、出来るだけ食いつきがいいもの、それでいて節度の守られているもの、そんな志望動機が書けるように頑張りましょう。