【既卒のインターンシップ活動は、果たして就活に有利なのか？】

既卒が中途採用を受ける際に、第二新卒より劣っていることが、「実際の職業経験やスキルがない」ということだと思います。そこで、インターンで実際に働いて就活を有利に進めようと考えている既卒の方も多いのではないでしょうか。果たして、本当にインターンは就活に有利なのでしょうか。

既卒がインターンをするメリットとは？

インターンで、正社員採用を勝ち取る！

既卒がインターンを行う最大のメリットは、正社員登用が見込める点です。

企業が行う既卒生向けのインターンは、自社に相応しい人材発掘という意味合いが強いです。インターン先があなたの働きぶりを認めれば、「正社員にならないか」という話がきっと企業側から出てきます。

面接が苦手で、実際の自分の働きで評価してほしいという方は、インターンに賭けてみるのもいいかもしれません。ただし、採用枠は狭いので覚悟が必要です。

会社の雰囲気をつかめる

見事内定を勝ち取った後に、実際に働いてみて、なんかイメージしていたものと違ったと辞めていく人たちがいます。そういったギャップを無くすためにもインターンはオススメです。

また、インターンを通して働くことで、自分が本当にやりたいことは何かが見えてくる可能性もあります。自分の適性が見つかれば、キャリアプランを明確に設定でき、その後の就活のやり方や姿勢が変わってきます。ビジネスマナーも身に付き、インターンに参加しなかった人と差をつけることができます。

職業履歴に書ける

既卒だと社会人としての経験が乏しく、職業履歴が寂しくなりがちです。アルバイトだけでは、物足りないというときにはインターンが有効です。インターンは、アルバイトと異なり、実際に社会人として仕事をします。つまり、実績を残しやすいのです。

既卒がよく聞かれる「卒業してからの空白の時間」についても、インターンをしていたと堂々と答えることができます。面接でも、インターンを通して「売り上げを上げた」「✖✖を成し遂げた」と答えられれば、面接官もあなたに興味を持ってくれるはず。

経験・スキルを身に着け、就職後のスタートダッシュができる

インターンでは、ビジネスマナーなど社会人としての最低限の仕事を覚えることができます。つまり、入社後、新卒採用の新人に行う研修を受ける必要性がなく、すぐに大きな仕事を任せてもらうことができます。

インターンをするときの注意点

本来の目的を見失わない

インターンをすることは、とても有意義です。就活でもプラスに働くでしょう。しかし、あなたの一番の目的は「就職すること」のはず。いくらインターンが正社員登用を前提に行っているとはいえ、あなたが登用されるとは限りません。

インターンが忙しいからと就活を疎かにしてしまえば、それだけ大学卒業後の空白期間が長くなっていき、就活が難しくなってきます。

インターンをアルバイト感覚で募集している企業も

企業がインターンを募集するのには、様々な理由があります。真剣に人材発掘を目的にしている会社もあれば、単純な労働力としてアルバイトと同じように募集している会社や補助金目当ての会社もあります。単純労働力を求めている会社で必死にインターンを頑張っても、正社員登用にはつながりません。

それよりも、インターン先で学んだ経験やスキルをネタに、別の企業にアプローチを掛けた方が効率的です。

インターンはあくまで補助。就活を第一に

インターンは、就活にプラスになることは間違いありません。しかし、あなたの一番の目的は、「就職すること」のはず。インターンはあくまで実際の仕事を経験してみる補助的なスタンスで、本来の目的である就職活動に専念しましょう。