既卒者ってどれくらいいるの？
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文部科学省の学校基本調査によると、平成27年度の4年制大学卒業者の就職率は72.6％。
ここ数年就職率は年々高まりつつあり、大卒者の就職環境は改善されつつあると言えるでしょう。就職率が72.6％ということは、単純に言えば大卒者が100人いたとすると、そのうち73人は新卒就職したことになります。
では、残りの27人全員が既卒者になったかというとそうではありません。大学院や専門学校などへの進学者は全体の12％となっているので、就職先も進学先も決めることなく大学を卒業した人は100人のうち15人程度ということになります。
4年制大学の平成27年3月卒業者は約65万人なので、そのうち40万人（72.6％）が卒業と同時に就職し、8万人が既卒者になったと言えそうです。ただし、大学院に進学した人の就職状況を見ると、同じように進学も卒業もしていない人が19％程度存在しています。
その数字も加味すると大卒者全体の2割程度が卒業後に既卒者として就職活動に取り組んでいるようです。短大や高校を卒業したなどを併せ考えると、毎年10万人近くの若者が既卒者という立場になっていることが分かります。
参考までに、リーマン・ショック後の平成22年度の就職率はわずが60.8％。この年は4年制大卒者だけでも12万人が既卒者となったわけですから、いかに厳しい年だったかが分かります。
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