沖縄の既卒就職事情

2014年、那覇市の県庁前にいい就職プラザ沖縄を開設しました。

日本で一番就職が難しい「沖縄県」

ご存知の通り沖縄県は日本で一番「就職の難しい」都道府県で、大学生の就職率は55%（平成27年3月卒）。有効求人倍率は0.80倍（平成27年4月）で、東京や大阪といった大都市圏には遠く及びません。
（しかし、この0.80倍という数値は沖縄県では過去最高の数字だそうです）

これまで、いい就職プラザのある大阪や東京まで、わざわざ足を運んでこられる沖縄の既卒、フリーターの方も多く、それならば「こちらから内地の求人をご紹介に伺いましょう！」ということで、一念発起しいい就職プラザ沖縄を開設したというわけです。

「派遣会社」や「業務請負会社」の求人が溢れかえっている現状

沖縄の既卒者・フリーターの就職事情をリサーチする中で痛感したのは、沖縄県内には、内地の大手メーカーの工場などに期間従業員を送り込む「派遣会社」や「業務請負会社」の求人が溢れかえっていること。

実際、地元の求人誌を手にとっても、地元の正社員求人は残念ながら数える程しかない一方で、期間従業員募集の非正規雇用の求人は、それだけで一つの求人誌になるぐらい（実際になっている）溢れかえっています。

表現は適当でないかもしれませんが、沖縄は内地の「派遣会社」「業務請負会社」の“労働力の草刈り場化”していると言っても過言ではありません。

地域によって異なる日本の就職事情

そんな中、いい就職プラザ沖縄に就職相談に来られた既卒者の方に、社会人未経験者を正社員として採用ししっかり育てていこうという東京や大阪の企業を紹介すると、「そんな企業がこんなにたくさんあるとは知りませんでした」と喜んでもらえるのは、素直に嬉しいことで、何やらいい就職プラザ設立時の新鮮な感動がよみがえったりもします。

普段は大阪や東京にいる弊社のアドバイザーも、交代で沖縄に就職相談に訪れますが、彼らにとっても就職事情が極端に厳しい沖縄県の現況を知ることで、大都市にいるだけでは感じることの出来ない日本の就職事情の一端に触れることが出来、日々、取り組んでいる就職アドバイスの幅を拡げることができるのではないかと密かに期待しています。

沖縄の人にも「いい就職」を

いずれにせよ、いい就職プラザ沖縄はまだ始まったばかりで、内地とは勝手の違うことも多く戸惑うことも少なくありませんが、沖縄の既卒者や第二新卒者のいい就職をしっかりサポート出来るようにこれからも頑張っていきたいと思います。