既卒生の就活は中小企業もねらい目

大企業中心の就職活動を行っている既卒生も多いのではないでしょうか。しかし、大企業は新卒の一括採用が中心で、既卒が採用される確率は低いのが事実です。

既卒が就職活動を行うなら、中小企業もオススメです。

中小企業は既卒を求めている

中小企業は積極的に既卒を採用している会社が多いです。なぜなら、新卒には内定を出しても大企業に引き抜かれる可能性が高く、また第二新卒は一度勤めた会社で変な癖がついている可能性が高いからです。

既卒者は一つ一つの採用試験が本粋なので、内定を蹴るリスクも少なく、未経験なので仕事を一から覚えさせられるという中小企業のニーズにマッチしているのです。

また、既卒は一度就活に失敗している中、我慢強く就職活動を続けていることから、忍耐力があると中小企業は評価しています。

中小企業にとって理想的な人材である既卒ですが、既卒にとっても中小企業は魅力的な要素がたくさんあります。

働きやすい環境がある

中小企業は、既卒者を「新卒採用」または、「中途採用」として受け入れます。中途採用であれば、第二新卒と同じように即戦力を求めています。一方で、新卒採用であれば新卒生と同じように将来性を買っての採用ですので、手厚い研修を行ってくれます。アットホームな雰囲気なところが多く、馴染みやすいです。

中小企業の採用では、そもそも人が集まりづらい傾向にあります。なので、内定辞退が出るのを防ぐために、じっくりと時間を掛けて採用審査を行ってくれます。これは既卒生にとってメリットとなります。自分が空白期間に何をなして、何を得たかをしっかりと説明できるので、採用担当者に好印象を持ってもらえる可能性が高くなります。むしろ、空白期間に得た幅広い経験が、新卒にはない強みとして発揮されます。

ライバルが少ない分、面接なども心にゆとりをもって臨むことができ、本来の自分らしさを出せます。

中小企業では細かく部署が分かれていないので、一人に任される仕事が多岐にわたります。責任も大きく大変ですが、やりがいがあります。総合的なスキルを身に着けられます。

また、中小企業では年功序列などの旧体制然とした制度が崩れつつあります。実力次第で、昇給や昇進が望めます。年功序列がないということは、いつでも辞めることができるということです。しっかりとキャリアを積み重ねれば、その後の転職で大きくキャリアアップも望めます。

中小企業はこれから伸びる

そもそもの日本の99%が中小企業です。大企業は1%しかありません。つまり、日本経済を支えているのは、中小企業なのです。そんな企業の中には、これから爆発的に成長する将来性を秘めた会社が数多く存在します。

これから成長する企業を見極めて就職できれば、既卒からでもエリートコースを進むことができます。

優良企業を選ぶ際のポイントは、給料、福利厚生、業務内容、定着率、離職率、ネットの評判などを総合的に判断し、自分に合っているかどうか見極めることです。

まとめ

福利厚生や給料がしっかりしている大企業は、誰の目に見ても魅力的です。しかし、視野を広げてみれば優良な中小企業が至る所にあります。実際に働く際には、会社の規模は関係ありません。働き甲斐に関して、中小企業が大企業より劣っていることは何もありません。むしろ、中小企業のほうが生き生きとした働きができることの方が多いです。

働く際に何を優先するのかを明確にし、自分の条件に見合うようであれば、積極的に中小企業を受けてみるのもいいかもしれません。