既卒者とは?正社員就職の進め方のポイント・既卒者の現状と就活の進め方について
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はじめに
「既卒の就活は、何から始めればいいでしょうか?」 と聞かれて、すらすらと答えられる人なんてそうはいません。ほとんどの人が既卒という立場での就活なんて生まれて初めて。関連書籍も少なく友人や先輩からのアドバイスもなく、新卒時のような求人満載の情報サイトも数えるほどしかないのが現状です。
極端に情報が少ない中、心細くなったり意気消沈したりする人も少なくありませんが、無気力になったり安易に妥協したりしては自分自身の未来の可能性を閉ざしてしまうことになりかねません。また、新卒就職の延長で既卒になった後も、これまでの就活を振り返ることなく漫然と企業応募を繰り返し、なかなか意中の企業から内定を獲得できずに就活が長期化してしまう人が少なからず存在します。
たとえばサッカーの試合においては、前半と後半の間にハーフタイムが存在します。前半は精彩を欠き相手チームにリードを許していたチームが、後半は見違えるような動きになり見事に逆転といった試合をみなさんも一度くらい目にしたことがあるでしょう。前半も後半も、同じルールの中で同じ選手が同じ競技に取り組んでいるわけですが、ハーフタイムにロッカールームで、前半を振り返り何が出来ていて何が足りなかったのかを冷静に分析し、後半戦に向けての修正ポイントを整理し、自信を失わず勝利に対する強い気持ちを改めて持ち直す。そんなことをしっかりとしたうえで後半戦に臨むことではじめて逆転勝利を引き寄せることができるのです。
就活も同じです。新卒から既卒になり後半戦に臨む前に、しっかりと前半戦を振り返り、修正すべき点は修正し、勝利に対する強い気持ちを改めて持ち直したうえで 、後半のピッチに飛び出すことで はじめて逆転勝利が実現するのです 。
いい就職ドッコムでは2001年の設立以来、1万人を超える既卒者の正社員就職を支援してきました。日頃、就職アドバイザーが既卒の皆さんから寄せられる素朴な疑問への回答をまとめましたので、みなさんの就活の参考にしてください。
既卒者の定義とは
〜大学卒業後に就活を行う社会人未経験者〜
「既卒者」という言葉本来の意味としては「既(すで)に卒業した者」ということになるので、広義においては、在校生ではない既に卒業した人についてはすべて既卒者だと言えます。ただし、就活や人材採用の関連で語られる「既卒者」については、一般的に「大学卒業後に就活を行う社会人未経験者」という形で定着しています。
大学卒業後に就活を行う人たちの中でも、社会人経験が3年未満程度ある人については、「第二新卒者」として分類されることになり、既卒者とは分けて考えられるケースが一般的になりつつあります。
※ちなみに、いい就職ドットコムでは「既卒者」を「就職先を決定せずに大学(もしくは専門学校や高校など)を卒業したあと、就活に取り組む概ね25歳くらいまでも若者就職者」と定義しています。弊社の運営するいい就職ドットコムに登録されている既卒者のほとんどがこの条件に当てはまる方です。
ただし、厚生労働省をはじめとする公共の機関においては、既卒者とは「学校を既に卒業しかつ正規の仕事に就いたことがない、あるいは正規の仕事を早期離職した35歳未満の若者」と定義しています。そのため、公共機関から発表される統計資料や調査結果などは、大学を卒業後3年以内の既卒の方の実態と大きくかけ離れた点が多く、あまり参考にならないデータも多いように感じます。
ですから、例えば新聞報道などで「既卒者の就職状況一層厳しさを増す」といった記事を目にしたとしても、その調査における既卒者の定義とは何かを確認し、惑わされないようにする必要があるでしょう。
Q.既卒者でも正社員就職できますか?
A.もちろん既卒でも正社員就職できます
いい就職ドットコムを通じ、これまでに1万人近くの方が正社員として就職され社会人として活躍されています。既卒者 は正社員就職できないなんて言うのは根も葉もないデマです。心配ありません。大丈夫です。
ただし、既卒者の誰もが正社員就職できるのかというとそうではありません。新卒者であってもなかなか正社員就職できない人もいるように、人材募集を行う企業が「ぜひ採用したい」と感じる何かがない限り、新卒であっても既卒であっても就職を決定することは難しいものです。
よく、「私は既卒だから正社員就職できない」という人がいますが、それは就活がうまくいかないことを「既卒」という立場のせいにしているだけです。
私たちはこれまでに何十万人という既卒者の方にお会いしてきましたが、前向きで意欲的で将来性をヒシヒシと感じる人で「既卒」であるからという理由でいつまでたっても就職が決まらない人などいまだかつて一人も存在しません。
新卒であろうが既卒であろうが出来る人材を社会は放っておかないものなのです。重要なことは就活に取り組むその人に、企業が採用したいと感じる魅力があるかどうかなのです。
Q.既卒者に対する企業の見方はやっぱり厳しい?
A.寛大な見方をする企業が増えています
ひと昔前までは、就職先を決定することなく大学を卒業した人に対する企業の見方には厳しいものがありました。
我が国の経済が右肩上がりで順調に推移するなか、就職先を決めずに大学を卒業する人はほん一握りの存在で、世間一般に「既卒者」という概念すらなく、人材募集を行う企業においては「就職できなかった人」「就職しようとしなかった人」といった認識で、採用対象として考える企業は数えるほどしかありませんでした。
しかし、我が国特有の閉塞的な就職戦線のなかで、社会人経験のない若者が限られた期間の中で自分にあった就職先を決定することは容易なことではないとの理解が徐々に広がり、既卒者に対して 寛大な見方をする企業が以前よりも随分と増えつつあり、最近では、「既卒者の中にも将来有望な若者が当然存在する」と考える企業も決して少なくありません。
とはいえ、採用選考時には「なぜ既卒になったか?」という点については納得のいく説明を求められることになります ので、既卒者として就活を再スタートするうえにおいては、新卒時の就活をしっかりと振り返り、自分なり に整理しておく必要があるでしょう。
Q.新卒応募枠での既卒者を採用している企業は実際どれぐらい?
A.26%程度の企業が新卒枠で既卒を採用しています
2010年に、大学卒業後3年以内の既卒者についても新卒者として扱うよう厚生労働大臣が企業に要請を行ったことで、主要新卒就職サイトにおいて既卒者の「応募」を受け付ける企業が増えることになりました。ただ、応募を受け 付ける企業は飛躍的に増えたものの、実際に新卒採用枠で既卒者を採用した企業も飛躍的に増えているかというと、 残念ながらそうではありません。
厚生労働所発表の『労働経済動向調査(令和4年8月)』の調査結果によると、新卒採用の正社員募集を行った企業のうち「既卒者の応募は可能」とした企業は69%と半数を超える数値になっており、そのうち「採用にいたった」企業は38%でした。この2つの数字を掛け合わせると、新卒採用を行った企業のうち3~4社に1社程度の割合(26.2%)で既卒者を採用した企業があるということが言えそうです。既卒者の存在がほとんど認知されていなかった十数年前から考えると、新卒枠での決定者数は増加傾向にあると言えますが、実際に既卒者として新卒枠応募する人から見ると、26.2%という数字は決して心強い数字であるとは言えません。新卒枠で就職を目指すのであれば、「可能性がないわけではないが、新卒者と同じようにスムーズに就職が決まっているわけではない」と気を引き締めて臨む必要があると言えるでしょう。
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Q.公務員受験と並行しながら既卒就活できますか?
A.もちろん可能です。中途採用枠での応募には難しい点も
新卒時に公務員試験を受験していて、既卒となった後も引き続きチャレンジする人も少なくないよいです。中には、既卒として民間企業への就活と並行して公務員チャレンジする人も少なくありません。公務員と民間を並行して進めることはもちろん可能ですが、中途採用枠で応募する際には注意が必要です。
新卒時の就職活動においては、興味のある企業をたくさん受験し、内定を複数獲得した中から、最終的に入社する企業をじっくりと選ぶことができましたが、中途採用枠においてはそうはいきません。
中途採用においては、採用決定から入社までの期間が短くなりますので、最終面接に合格し、内定を通知された場 合は数日のうちに速やかに入社の意思を表明する必要があります。万が一、採用決定とした合格者が内定辞退するようなことがあれば、次点となっている応募者に速やかに合格通知をしないといけないためです。原則として、応募者側の都合で入社を承諾するかの返事を何か月も待ってもらうことはできないのです。
ですから、公務員試験と並行して「新卒枠」で民間企業への応募を行うには何ら問題はありませんが、「中途採用枠」 で応募する場合は、企業側の入社希望時期などや、ご自身の受けている公務員試験の結果発表日など、タイミングを 慎重に見極めて応募した方がよいでしょう。
Q.海外大学を卒業し就活する場合、既卒扱いとなりますか?
A.企業によって対応は異なり、既卒応募で有利になることも
日本の就職戦線は4月入社を基本に逆算して実施されているので、海外の大学を卒業する人の場合はズレが 生じることになります。
「新卒者として求人を受験していいのか、既卒者として受験するべきなのか、どちらの立場で求人情報を探せばいいのですか?」という質問が多く寄せられます。企業によって対応が変わりますが、新卒枠での応募を受け付ける企業が大半ですので、新卒枠を基本に応募するのがいいと思います(企業によっては卒業年度に応じて対応が異なる場合もあるので確認が必要です)。
業務の特性上、語学力を重視する企業においては新卒枠とは別に「留学生枠」を設け積極的に採用を行う企業もあるようですから、そういう求人などにも積極的にチャレンジしてみるのもいいかと思います。
ただし、すでに卒業されていて入社時期について柔軟に対応できるのなら、既卒者として中途採用枠での応募も同時 に考えられることをオススメします。中途採用枠においては新卒者と競合することもなく、入社時期も柔軟に対応できるという点が大きなアドバンテージとなるケースがあるからです。
Q.既卒で中途入社した場合、新人研修は受けられる?
A.社会人未経験を前提の受け入れですので心配はいりません
既卒者が新卒枠で入社した場合、一般的には同期入社の新卒者と共に導入研修を受けることになりますので心配はいりません。
中途採用枠で入社した場合は、企業により対応は異なりますが、現場の先輩社員とマン・ツー・マンで実際の仕事を通じて業務に必要なスキルを習得していくOJT研修が中心となるケースが多いようです。
しかし、既卒者を受け入れる企業では、社会人未経験者であるということを前提で採用をしているわけですから、期間や内容に違いはあれど、最低限の研修を受けることができるはずですからこちらも心配することはありません。
ただし、敬語の使い方や名刺交換の仕方などは、ビジネスマナー関連の書籍をしっかりと読み込めば誰でも習得することができます。自分がその気になりさえすれば入社までに身に着けられることも、入社すれば教えてもらえるからと何もしないようではいけません。企業は学校ではありません。みなさんは授業料を払う立場から、給料を受け取る立場に変わるのです。「教えてもらえる」という受け身の姿勢でいるのではなく、自分自身で貪欲に学ぶ姿勢を持って臨むべきでしょう。
既卒の就職活動のコツ
求人の探し方
では、具体的にはどう活動していけばいいのでしょうか?
まずは既卒者の求人の探し方からご紹介します。
既卒者の求人の探し方は、以下の5つがあります。
- 既卒者向けの求人サイトで探す
- 新卒者向け求人サイトで「既卒応募可」の求人を探す
- 転職者向けの求人サイトで「既卒応募可」の求人を探す
- 「既卒者支援」をしているエージェントへ相談してみる
- ハローワークで紹介してもらう
①既卒者向けの求人サイトで探す
既卒者向けの求人サイトであれば、掲載されているもののすべてが既卒者の応募が可能な求人ですので、手間なく探していくことができます。
ただ、企業は既卒者のみに絞って募集をかけていることは少なく、既卒者向けの求人サイトも多くないのが実情です。
では、どんな企業が既卒者を募集しているのでしょうか?
それは、「新卒者」を募集している企業や、「第二新卒者」を募集している企業です。
②新卒向け求人サイトで「既卒応募可」の求人を探す
新卒者を募集している企業が求めているのは、『社会人経験のないポテンシャル人材』。近年の売り手市場において、新卒者と同じようなポテンシャル人材として「既卒者」もターゲットにする傾向が大きくなりました。既卒者の全てが意欲のない人材ではない、という認識が広まってきたことも後押ししています。
そのため、新卒者向けの求人にも「既卒者歓迎」「既卒者可」と記載する企業が増えていますので、応募資格などにそのようなワードがあるかを目印にして探してみてくださいね。
中には、そういった記載がなくとも、既卒者の応募も受け付けていることもあり、問い合わせてみることで、既卒者の応募も可能だとわかることも。気になる企業があれば、意欲もアピールできますので、直接問い合わせてみるのもいいかもしれません。
③転職者向けの求人サイトで「既卒応募可」の求人を探す
転職というと経験が求められるイメージもありますが、「第二新卒者」というポテンシャル人材をターゲットにした求人も多くあります。
第二新卒者とは、「一度企業に就職したものの3年以内で退職した20代前半の若者」とされていることが多く、企業としては前職の経験ではなく(即戦力としてではなく)、そのポテンシャルに期待しています。
既卒者の中には、正社員での経験はないものの、アルバイト先での長年のリーダー経験や、留学先でのインターン経験など、3年以内の社会人経験に匹敵する経験を持っている方もいることから、第二新卒者だけでなく、既卒者を募集することも増えています。
そのため、第二新卒者向けの求人でも応募資格欄などに「既卒者歓迎」「既卒者可」のワードがあるか、気になる企業であれば直接問い合わせをしてみる、などして、応募可否を判断してくださいね。
④「既卒者支援」をしているエージェントへ相談してみる
新卒者や転職者向けのサイトでも既卒者の求人は探せるということをお伝えしていましたが、それらのサイトで探すことのリスクも。それは「卒業後のブランクのない新卒者」や「企業にて短期間でも就職経験のある第二新卒者」とのバッティングです。
複数の候補者がいる場合、新卒者や第二新卒者に比べると書類が通りにくかったり、面接の場でも比較されてしまう傾向にあります。その企業が求めていることをしっかり訴求していくことで、通過率もあがっていくのですが、企業HPや求人票だけではわからないことも多いですよね。
そこでオススメなのが就職エージェントの利用。就職エージェントでは、自分の経験や意向に合わせた求人のピックアップ、企業に合わせた通過しやすい書類作成・面接対策までサポートがあり、初めての就職活動の強い味方になってくれます。
就職エージェントは、契約している企業から報酬を得ている仕組みがほとんどのため、相談も求人紹介も、内定時もすべて利用は無料というのも、安心して利用できる理由の一つですね。
⑤ハローワークで紹介してもらう
求人サイトやエージェントを通じた採用には採用費をかけて行うのに対し、ハローワークへの求人掲載は無料だということもあり、多くの求人が集まっているメリットがあります。そのため世の中にある多くの求人の中から選びたい!という方にオススメです。
雇用形態もアルバイトや派遣社員など多様で、求められている経験値もさまざまで絞りにくさもありますので、ハローワークの担当者の方との面談を通じて求人の紹介をお願いすることでスムーズに求人の選定ができるかもしれません。
ただし、求人紹介以外もサポートの手厚さを求めるのであれば、エージェントの利用がオススメです。
また、中には、採用にお金をかけれない・かけたくない企業もあり、既卒者にとって重要でもある人材教育にかける費用も少なく、手薄になってしまう場合もあるので、慎重に情報を収集してくださいね。
求人の選定の仕方
では、どうやって自分にあう求人を見つければいいのでしょうか?
- 興味のあることか
- どんな人と働きたいか
- どのくらい稼ぎたいか
- どんなスキルや経験を身に着けたいか
- 長く働ける環境はあるか
など、色んな軸があり、一人ひとり価値観も違うので一概にはお伝えできません、というのが回答です。
そして、1つの視点で考えるのは、あまりオススメできません。
効率的な活動を求めるのであれば条件に合う求人のみを受けていくことかと思いますが、就職の経験がない方既卒の方へのオススメは
色んな求人を見て、色んな情報を得て、実際に企業を感じてみることです。
「何もわからない」という方こそ、まずは行動してみてください。
まずは世の中にどんな会社があるのかを知り、そして、実際に自分で感じること。求人票や会社のHP、口コミだけではわからないこともがほとんどですので、実際に色んな企業と接点を持ってみてください。
すると、絶対譲れないまたは絶対に避けたい条件、あったらいいなという希望、なども明確に見えてくるはずです。
何を大切にしたいか、何なら妥協できるかなど、自分が大切にしている価値観を大事に探していきましょう。
履歴書の書き方
エントリーしたいという企業が出てきた際に必要なのが履歴書です。
既卒者の履歴書って何を書けばいいのか不安に思う方もいるかもしれませんが、人事担当者が提出された履歴書を見るポイントは共通して、「やる気が伝わる」かどうかなのです。
「スキルや経験で採用の可否を判断するわけではない」ことが前提である既卒者の採用において、やる気や意欲、そしていかにポテンシャルを感じさせることが大切です。
作成する上で気を付けること
- 自筆の場合、字を綺麗に書いているか
- 誤字脱字はないか
- 空欄はないか
- 紙がしわくちゃになっていないか(ファイルなどに入れて郵送・持参しましょう)
- 写真を丁寧に貼っているか
- 写真の身だしなみは整っているか(スーツを着用し、面接時と同等の身だしなみを整えた姿の写真が好印象です)
どれも社会人として働くにあたって当たり前のことですね。
書くべきこと
- 自己PR
- 志望動機
既卒者は、転職者と異なり職務経歴でアピールすることが難しいため、自己PRや志望動機はしっかり書きましょう。履歴書は自筆・パソコンで作成のどちらでもOKですが、いずれにしても自己PRや志望動機がたくさん書けるものを選びましょう。
また、「アルバイトの経験って書いちゃダメですよね?」とご相談も多いですが、アルバイトだけでなく、ボランティア、資格取得などの経験があれば、むしろ、必ず書いてください。
その企業に通ずるエピソードがあれば、企業に興味を持ってもらうことができます。
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「なぜ就職しなかった?」にはどう答えればいい?
既卒者が企業応募の際、面接において必ず聞かれるの「なぜ就職しなかった?」という質問。
まずは、なぜ企業がこの質問をするかを考えてみましょう。
企業は決して意地悪をしたいわけではなく、「就職しなかったことに対して不信がある」ために、そのような質問をしています。
その不信感を払拭するために必要なポイントは大きく2つ。
①決してウソをついたりごまかしたりしない
新卒で就職しなかった理由は人によってさまざまですが、良く見せようとウソをついたり、ごまかしたりすることは厳禁。面接で対峙するのは百戦錬磨の人事担当者や経営トップ。適当なウソは必ずバレます。
たとえウソがバレなかったとしても本当のことを話さなかったという後ろめたさが、面接全体を通して表情や態度などに無意識に表れ、全体的な評価を下げることにつながりかねません。
「知名度のある大手企業ばかり受けていた」「バイトに夢中で就職活動は二の次だった」 など、決して感心されない理由であったとしても、あくまでも正直に話すようにすべきです。
②その事実をどう受け止めているのかを付け加えること
ただ聞かれたことに答えるだけでなく、「振り返って考えればこうすればよかった」「社会人になるという自覚が無かったと反省しています」という風に、その事実をどう受け止めているのかを付け加えることです。
そうすることで「言いにくいことも正直に話す 誠実な人物」という評価とともに、「しっかりと反省している」「失敗から学ぶことが出来る」「同じ轍は踏まないだろう」 という前向きな印象を得られることにもなるのです。
<例文>
・自分のやりたい仕事・適性がわからなかったので、焦って就職するのではなく、卒業後に視野を広げるために職業訓練校に通っていました。その中でIT分野に適性を感じ、システムエンジニアとしてキャリアを積みたいと思い、就職活動をスタートしました。
学生時代から視野を広く活動をしていれば、ブランクを開けず就職の選択ができたと思い反省をしていますが、この経験を元に、現在も目標に対する早めの行動を意識して取り組んでいます。
・ 学生時代にアルバイト経験がなく、卒業後にすぐ就職することに不安があったため、就職を選択しませんでした。そのため、卒業後には飲食店、テーマパーク、事務職のアルバイト、被災地ボランティアの経験を積み、正社員としてではないものの、社会での上下関係の築き方や、責任感を学び自信が付き、就職活動を始めました。
学業が忙しいからとアルバイトや課外活動を避けていましたが、両立している友人も多くいた中で、自分への甘さがあったことを反省しています。卒業後には複数のアルバイトを並行して勤務もさせていただくことで、自分のスケジュール管理も得意になり、1つのことだけではなく、幅広い業務に積極的に取り組んでいきたいという意欲も高まっています。
・就職前に海外文化を経験し、視野を広げたかったため、1年間の留学を経て就職活動を始めました。コロナ渦ということもあり、学生時代に渡航することができず、同年代に比べて就職は1年差ができてしまいましたが、現地の語学・文化に触れることができ、自分の人生において貴重な経験ができたと思っています。
ただ、この1年の差はやはり大きいと感じており、自分でもコンプレックスに思っているからこそ、追い抜けるよう人一倍努力したい所存です。
補足
面接の内容も大事ですが、身だしなみもとっても大切です。
スーツがにシワがないか、髪型やメイクが崩れていないかなど、面接前にも改めて鏡をチェックして、清潔感のある姿で臨みましょう。
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筆者情報
【監修】
ブラッシュアップ・ジャパン株式会社(いい就職ドットコム運営会社)
代表 秋庭 洋
【プロフィール】
1967年大阪生まれ。(株)リクルート、人事コンサルティング会社勤務を経て、2001年に第二新卒、既卒者をはじめとする若年層の正社員就職を支援するブラッシュアップ・ジャパン(株)[いい就職ドットコム]を設立。自らも既卒者であった経験をもとに、これまでに1万名を超える若年求職者の正社員就職をサポート。社会人講師として関西学院大学、武蔵野大学の教壇に立ちキャリア教育を行い、や新卒者の雇用のミスマッチ解消にも取り組んでいます。
【主な書籍】
・既卒なんてこわくない(飛鳥出版)
・既卒フリーターの就職 一発逆転の法則(中経出版)
・20代の転職成功者は何から始めたか(クロスメディア出版)
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