面接は第一印象が重要！好印象で内定を勝ち取ろう！

就職・転職活動をするうえで、避けては通れない「面接」。

面接時間はどこの企業も大体30分から1時間程度。その短い時間で自分という人間を評価されるわけですから、面接というのはとても難しいわけです。

とりわけ、面接で重要だと言われているのは「第一印象」。

第一印象が面接全体に与える影響は大きく、なんと面接の評価の7〜9割は第一印象で決まるとも言われています。

経験を積んだ面接官は最初の10分程度でその人の資質を見抜いてしまっているのだそう。つまり、その段階で面接官の中でのおおよその判定はついてしまっているということです。

第一印象で悪い印象を与えてしまうと、そこからの巻き返しはとても大変です。しかし、逆を言えば、面接官に良い第一印象を与えることができれば、面接をうまく進めることができるといえるでしょう。

ここでは、面接において、第一印象を良くする方法を紹介します。

面接の第一印象は入室「3秒」で決まる！

一般的に人の第一印象は、出会ってから3～10秒で決まると言われています。面接で例えるならば、入室して挨拶をする程度の時間です。

またコミュニケーションを取る中で、一度与えてしまった第一印象を覆すことは難しいとも言われています。

たとえ面接で良い受け答えができたとしても、第一印象で与えてしまった評価の改善は困難であり、第一印象が評価全体の足を引っ張ってしまうこともあり得ます。

このことから第一印象は、合否に影響を与える重要な役割を担っていると考えられます。

7－38－55のルール

1971年、アルバート・メラビアンというアメリカの心理学者が提唱した「メラビアンの法則」というものがあります。

人のコミュニケーションにおける情報の構成要素は、主に言語情報・聴覚情報・視覚情報の3つで、言語情報が7％、聴覚情報が38％、視覚情報が55％の割合で相手に影響を与えると言われており、これを「7－38－55のルール」と言います。

つまり、コミュニケーションにおいては見た目や表情といった視覚情報は第一印象に大きく影響することとなり、面接でも身だしなみや表情といった視覚的な部分には十分気を遣う必要があると言えるでしょう。

ただ、視覚情報さえよければいいというわけではなく、言葉遣いや声のトーン（言語情報・聴覚情報）など、全ての要素でバランスが取れていることも大切です。

面接官に好印象を与えるポイント

面接での第一印象を良くするためには、社会人としての正しい身だしなみが必要です。あわせて、表情や姿勢、話し方など意識したいポイントを紹介します。

清潔感を意識して身だしなみを整える

「身だしなみ」といっても何か特別なおしゃれをする、ということではありません。

一番大切なのは「清潔感」。清潔感のある整った身だしなみは、協調性やビジネスマナーをわきまえていることのアピールにもなり、面接における第一印象を決める重要なポイントです。

ここでは男女別に服装や髪形のポイントを紹介します。

男性の場合

スーツは黒やネイビー、ダークグレーなどの落ち着いた色味を選びましょう。体のサイズに合っていないスーツはだらしない印象を与えてしまうこともありますので、自分の体に合っているかというのもしっかりチェックしておきましょう。

Yシャツやネクタイも華美なデザインを避け、無難なものを選ぶのが一般的です。特にネクタイは、スーツやYシャツが無難なものでも、ネクタイの色や柄によって印象が大きく変わることもあります。赤はやる気や積極性、青は知的で真面目な印象を与えてくれます。柄も小柄なものを選ぶと派手になりすぎず、落ち着いた印象を与えてくれるでしょう。

また、髪型はさっぱりと清潔に、前髪が目にかからないようにセットし、寝癖がついていないかもしっかり確認しましょう。

あわせて、髭が生えている方はきれいに剃っておきましょう。髪がぼさぼさだったり無精ヒゲが生えていたりすると、「入社意欲に欠けている」、「社会人として最低限の常識がないのではないか？」という印象を与えてしまいます。

女性の場合

服装は男性と同じくスーツですが、パンツ、スカートどちらでもかまいません。面接を受ける企業や、希望する職種のイメージに合ったものを選ぶのも一つの手です。事務職であれば落ち着いた印象のスカート、営業職であれば活発な印象のパンツにするなど、こういった視点もスーツ選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

また、髪が長い場合は、ポニーテールや低い位置でのお団子スタイルでまとめましょう。前髪も目にかからないようにセットしておきます。眉毛が見えるようになっていると表情が豊かに見えたり、顔の輪郭が見えるようになっていると健康的な爽やかな印象を与えることができます。お辞儀をした時に崩れてこないか、というのも事前にチェックしておくと良いでしょう。

就職を希望する業種にもよりますが、基本的に明るい色、派手な髪型はNGです。健康的で清潔感のある印象を与えられるように、派手なメイクは避け、ナチュラルメイクを心がけましょう。

男女問わず気を付けたいポイント

スーツはクリーニングに出し、Yシャツ・ネクタイはアイロンをかけ、靴は前日にしっかり磨いておきましょう。着用するときも、Yシャツの裾が出ていたり、襟が折れていたりするのはNGです。

面接当日は緊張して細かい部分に気づかない可能性もあります。自宅を出る前はもちろん、面接前にもお手洗いなどで一度全身を確認してから面接に臨みましょう。

また、「臭い」にも注意が必要で、見落としがちなのが「香水」です。香水は体臭を良くするものですが、付け過ぎるとキツイ臭いを発します。強い香水を嫌がる方もたくさんいらっしゃるので、付ける量には気をつけるようにしましょう。

そして、当日、または前日の夜のご飯にも注意しましょう。ニンニクや香辛料、アルコールも口臭の原因になります。

さらに、洗濯物が乾ききらずに発生する生乾き臭もきつくなると大変です。大事な面接を壊さないためにも、臭いにも気を配るようにしましょう。

好印象を持たれる姿勢を心がける

笑顔でいること、背筋を伸ばすことを意識しましょう。最近、スマホやパソコンなどの影響で、若い人でも猫背が増加しているそうです。猫背は何だか自信なさげに見えてしまいます。せっかくやる気や自信があっても、それが相手に伝わらなければ意味がありません。

背筋を伸ばして、肩ひじを張らず、柔らかい表情と自然な姿勢で面接に臨むようにしましょう。

目を見てはっきりと笑顔で話す

見た目と共に大切なのが、挨拶です。

よくある失敗としては、緊張して“声が小さくなる”、“目が合わせられない”、”表情が暗い“などです。入室したらまずは、相手の目を見て笑顔で元気に挨拶しましょう。

緊張すると無意識に顔がこわばりがちですが、口角を上げると、自ずと笑顔になり、自信に満ちた印象を与えるだけでなく、声のトーンも上がります。苦手な方は鏡の前で口角をあげたり、笑顔の練習をしてみましょう。

ただ、「小さい室内にも関わらず声が必要以上に大きい」、「はきはき明るく元気ではあるが面接官の質問とずれた受け答えをしている」などはマイナスな印象に繋がります。状況に応じて臨機応変な対応を心がけること、話し方や姿勢はもちろん、話す内容についてもきちんと考えておくことを心掛けてください。

遅刻厳禁＆早く行き過ぎない

面接に遅刻することは絶対ダメです。

不足の事態が起きて、そうなってしまうこともあるとは思いますが、基本的に遅刻してきた面接者の印象は良くありません。

時間を守ることは、社会人として最低限のマナーですので、余裕を持った行動を取るようにしましょう。そして、もし遅刻しそうになったら、早めに連絡し、事情を伝えるようにしましょう。

遅刻と共に起こりがちなのが、大事を取り過ぎて面接会場にものすごく早く到着してしまうこと。

30分も早く行ってしまっては会社側がまだ面接の準備ができていない可能性があり、相手に迷惑をかけかねません。

一般的に、「会社のある建物には10～15分前に到着し、取り次ぎをお願いするのは7～8分前」が理想とされています。

良い第一印象で内定を勝ち取ろう！

面接官に与える第一印象は、合否に影響を及ぼす重要な要素。なかでも見た目や表情といった視覚情報は、印象を左右するポイントです。

第一印象を決める要素には、当日直せることと、数日前から意識しないと変えられないことがあります。ギリギリまで気を抜かずに第一印象を向上させるよう心がけましょう！