面接対策に役立つ「ハロー効果」とは？

面接で使える！「ハロー効果」とは？

皆さんは「ハロー効果」という言葉をご存知でしょうか。心理学者エドワード・ソーンダイクによって名付けられたこの現象は、人が物事を評価する際に、特徴的な一面に影響を受け、他の特徴についての印象・評価を歪めてしまう効果を持っています。この「ハロー効果」を意識的に扱うことで、皆さんは面接において勝利への1歩を踏み出すことができるのです。

では実際に、ハロー効果がどのように面接に役立つのか解説していきましょう。

「ハロー効果」で人の評価が変わる？！

本日は第1志望の会社の面接日。3人1組グループ面接だと聞かされたあなたは、同じグループのライバルのA君とB君と顔を合わせました。

• きっちりと髪型を整え、背筋を伸ばし、ぱりっとしたスーツを着こなすA君
• ぼさぼさの髪型で、背筋を丸め、しわのついたスーツを着たB君

この2人に出会った時、あなたはどちらをより強力なライバルだと感じるでしょうか。

こんなあからさま例ではB君の評価をマイナスだと感じるのは、当たり前かもしれません。しかし、それこそが「ハロー効果」なのです。まだ会話をしていなくとも、B君の身なりを見ただけで、彼自身の評価は下がったことでしょう。

「だらしのない人だろうな」「自信のない人だな」といった予想は、あくまで一部を見て決定したものです。その日たまたまトラブルがあっただけで、Ｂ君は普段はきちんとした格好をしているかもしれませんし、本当はB君が1番面接が得意で、面接官が興味を抱くような経歴をもっているかもしれません。しかし、マイナスのハロー効果を持ったB君には、そのようなイメージを抱くことができないのです。

逆に言えば、きちんとした格好をしたＡ君は、中身が実際どうであれ、「真面目でしっかりしていそうだ」と、プラスのハロー効果を手に入れています。

プラスとマイナス、どちらの効果を手に入れたいかと言えば、答えは明白でしょう。

こんな場面でもプラスのハロー効果を発揮できる！

面接において整った格好をする、というのはプラスの効果を得る方法としては第一の基本となっていますが、その他にも下記のような場面で活用ができます。

• 履歴書をきれいに書く→真面目・丁寧・完成度の高い書類を作る
• 面接会場の入出時に笑顔で挨拶をする→コミュニケーション能力がある・協調性がある・大きな場面でも動じない
• 熱心に相槌を打つ→話をよく聞く・好奇心がある・理解力がある
• 背筋を伸ばして椅子に座る→自信がある・品がある・マナーを身に付けている

簡単に言い換えれば、ハロー効果は先入観です。有名大学出身だから優秀な人に違いない、ブランド品を身に付けているからお金持ちに違いない、こんな例もハロー効果によるものです。面接において、あなたは髪をきちんと整えるだけで、笑顔を見せるだけで、姿勢を意識するだけで、プラスの先入観を獲得することができます。その先入観さえ得られれば、あなたは自然に優れた人間だと思われ、面接を有利に進めることができるのです。

まとめ

服装・挨拶・姿勢、当たり前のようなポイントではありますが、ぜひ「ハロー効果」という有力な武器として、意識的に扱ってみてくださいね。