既卒者が自己分析をするうえで大切なこと

既卒者が就活をする時、まず何から始めますか？

いきなり、求人を探してもいいですが、企業のことを知る前にまず自分のことを知ることから始めてみましょう。就職・転職活動の第一歩は、まず“己を理解する”ことです。

とはいえ、就活経験者でもなければ、自己分析なんてやったことがないと思います。案外やってみると、自分で自分のことがよくわかっていないと気づくはずです。自分を知る事は履歴書の作成や面接の際にも大いに役立ちます。面接で聞かれる“志望動機”や“長所”などの定番の質問は、自己分析により回答を導き出すことができます。

「自分は何がしたいのか」「そして何が得意なのか」など、普段考えないことを考えることは、就活の成功へと繋がります。そこで、自己分析をやったことがない既卒者に向けて、自己分析を成功させるポイントを紹介します。

自己分析のやり方

自己分析には色々なやり方があります。自己分析に関する本を読めばやり方はいくらでも載っていますし、インターネットでも簡単に出てきます。自分が納得するまで色々な方法を試してみましょう。

ノートやパソコンに書いてやる場合には、まず過去の経験を時系列で書き出すことから始めてみましょう。学生時代に書いた文集やアルバムなどを見ながらやると思い出しやすいかもしれません。

1. 過去の経験を時系列に沿って書き出していきます。現在の自分は結局、過去の経験の積み重ねで出来上がっています。あの時あれに出会ったから、今これをしている、という自分の元になる部分を探していきます。
2. 思い出せるだけ思い出したら、それに対して自分はどんなポジションで、何をして、結果はどうなったのかという部分を書いていきます。
3. その経験で学んだこと、影響を受けたことを考えます。そして、自分の特徴や長所・短所を見つけていきます。
4. 見つけた長所・短所には共通点が出てくるはずなので、そこから自分の性格を導き出していきます。

やることが分からない方は、まずここから始めてみましょう。次からはこの自己分析を進める上でのポイントを紹介していきます。

目標を明確にする

自己分析を始める前にゴールを明確にしておきましょう。何も考えずにダラダラとやっているとキリがありません。ここまで言えるようになるまで分析をする、という明確な目標を決めておきましょう。

例えば、やりたいことが見つからない人は「自分は○○がやりたい！」という○○が見つかるまで自己分析を進める。自分のことがよくわかっていないという人は「自分は○○な人間です！」と自信を持って言えるようになるまで進める、など自己分析のゴールを設定しておくことが大切です。

短所ばかり見つけない

既卒者は、自分をどこかネガティブに捉えてしまう傾向があります。自分に自信があり過ぎるのもダメですが、ないのもよくありません。自分に合った仕事を探すには、まず自分の強みを探すことが大切になってきます。

学生時代や卒業してから今までにしてきたことの中で自分が能力を発揮してきたことを思い出してみましょう。あまり自分の悪い部分ばかり目につくと消極的になり、就職活動にもやる気がなくなってしまいます。

「自分なんて出来ることがない…」と思わず、少しでもできることを探してみましょう。

人に聞いてみよう

これは既卒・新卒問わず使える方法なのですが、他の人に自分のことを聞いてみましょう。自己分析というと、まずは一人で自分を振り返ることから始めると思います。ある程度やっていると自分のことがよく分からなくなって、止まってしまう人がいます。

自分のことを人から聞くことに少し抵抗がある方もいるかと思いますが、人に聞くことは自分を客観的に見ることに繋がります。いくつもの視点から自分を見つめると新たな自分を発見することができるはずです。新たな自分が発見できれば、新たな仕事を見つけることもできます。人から悪い部分を言われると傷ついてしまう人もいると思うので、他人に聞く場合には、長所を中心に聞くようにしましょう。

まとめ

自己分析のポイントを紹介してきましたが、実はあまりやり過ぎるのもよくありません。人間は考え過ぎると、どんどんマイナスな方向へ行ってしまう生き物です。特に既卒者は、就活に関して劣等感を抱いている方も少なくなく、その傾向が強くなります。

あくまで自分を見つめ直すための行動だと言うことを理解し、ある程度まで出来たら、次のステップへ進むようにしましょう。