【第5回】三浦卓広さん（エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社）-若者が輝く”あの企業”に突撃！-

総合エンタテインメント企業として成長してきたエイベックス・グループ。今年で創立20周年を迎え、レコード会社の枠を大きく超えた事業展開や、その採用の姿勢についてエイベックス・グループ・ホールディングス株式会社執行役員管理本部総務人事部長・三浦卓広氏に話を聞いた。

エイベックス・グループとはこんな会社です！

―本日はよろしくお願いします。御社はグループ従業員数が1500名近く、売上高は1000億円強と業界最大手になられた今もさらに成長を続けられています。同業他社との違いは一体何なのでしょうか？

弊社をレコード会社と思われる方は多いかもしれませんが、実はライヴ等の企画・制作はもちろん、音楽・映像配信や、ＭＤ事業、映像事業なども展開している総合エンタテインメント企業です。今ではＣＤの販売売上以上に幅広い事業売上がそれを追い超している。そんな多角的な事業展開をしているのが他社との違いでしょうね。

また、弊社にはプ ロダクション機能もあり、その中で、特徴的なのが「プロダクションの360度モデル」という戦略。浜崎あゆみ、倖田來未などのアーティストを、音楽を軸にブランド化し、映像やCM広告、グッズ販売、そしてファッション分野までプロデュースしています。また、映像部門への進出とともに中村獅堂や小雪など数多くのタレントも所属しています。現在の所属アーティスト・タレントは400人以上で、その中にはダルビッシュ有などスポーツ選手もいるんですよ。

―なるほど。将来は東アジアで最強のエンタテインメント企業を目指しているそうですね。

はい。弊社所属の韓国出身アーティストBoAや東方神起の認知度も高まってきましたが、その背景には13年前からの活動があります。香港を皮切りに北京、台湾と拠点を広げ、2005年からは東アジア全域を一つのマーケットと捉えて拠点間で連携し合っています。まずは日本と東アジアで成功を収めることが目標ですね！

若い感性をもった会社で在るべきです。

―御社のような超人気のNo.1企業では、入社するのはやはり狭き門なのでしょうか？

いいえ！　実際は新卒・中途・アルバイトともに積極的に採用しています。来年度入社予定の新卒は40人ですし、中途・アルバイトは都度様々な職種で募集していて毎月入社してきます。アルバイトでは「レコーディングエンジニア」「映像宣伝販促部デスク」など正社員が担当しそうな中核となる職種もあるんですよ。

中でも、20代の若い世代には期待しています。　実は、社長の松浦自身、若者と同じ感覚を持っていて、僕たち年配者よりも、20代の人たちと話す機会をも持ちたがっています（笑）。弊社の主要顧客は流行に敏感な10～20代の人たちですから、社内も近い年齢の社員で活気が溢れるような「キープヤング」を狙っています。現在32歳の平均年齢を5年以内に20代にするという目標を掲げています。ですから、中途採用では即戦力を欲しがる現場に対して、今後の伸びしろを期待して若い世代を積極的に採用するよう促しています。

―若い世代への期待をひしひしと感じます！　御社の新卒の選考方法は少し変わっているそうですね。

ええ。以前は複数回行っていた面接を、今年から2回に変更しました。というのも、弊社はたとえば普通の人からすると「バカじゃないの？」と思えるようなことを本気でビジネスにできるか考える会社です。つまり、エンタテインメントビジネスは感性で行う側面が多く、学歴自体にはそれほど意味がないと考え、どんな人間かが重要なのかという点を見据えました。

ですから、現場責任者の役員に1次面接を任せ、「ピピッ」とくる直感にも重きを置き、面接時間をしっかりとり選考をしてもらっています。

その次はもう経営陣との最終面接でここでも1次面接同様に人物重視で選考を行いました。その結果、来年度の入社予定者は、早稲田、慶応もいれば、最近新設された大学や地方の専門学校、さらには外国大学出身の外国人までの採用となり、実に幅広い顔ぶれになりました。

経歴や学歴、雇用形態も全く関係ありません。

―御社は中途入社が全体の8割近くを占めるそうですね。また、入社後のフォローはあるのでしょうか？

そうなんです。先にお話した新卒採用と同様に、中途でも採用の権限をある程度現場の部門長に委ねていますので、人事はどんな人が社員になっても「NO」と言うことはあまりありません。以前はよく現場が勝手にスカウトしてきていましたし（笑）、今でもアルバイトで入社し、数年後には管理職になる人もたくさんいます！　ただ、現場に任せているとは言え、なぜその人を採用したいのか理由についてはしっかり聞き出しますし、課長クラスが忙しく走り回っていて管理業務に手が回らなくても、キッチリ面倒を見られる体制も整えています。

―では最後に、御社が求める人材を教えてください。

弊社では、時間的・体力的に大変な業務が多々あります。たとえば宣伝プロモーターなら、深夜でも土日でもラジオ局は稼動しているので、担当アーティストが出演する際には、ラジオ現場などに大量のサンプルCDを抱えて同席し、局の人に売り込まなければならないのです。ですから、まずは「エンタテインメントで人を感動させたい」という夢や情熱を強く持っていることが不可欠ですね。

さらに、相手の気持ちをおもんじることも重要です。エイベックスは「人的資源」や「コンテンツ」といった人の力で成長してきた会社です。他企業の人は経歴や学歴では全く判断してくれません。ですから、人との繋がりを大切にする人こそ可愛がられて夢や情熱を伴った大きな仕事ができる。若いみなさんからのたくさんのご応募をお待ちしています！