【Vol.5】ピンチはチャンス　-いい就職プラザ代表アキバの就職力アップコラム-

世の中何やら大変な事になっている。新卒者の内定取消や、大手有名企業の正社員を含めた大量人員削減などなど。 大阪弁で言うところの「えらいこっちゃ」という状況がそこらじゅうで起こっているのだ。こういう先行き不透明で不安定な時代の真っ只中で、自分自身の置かれた立場とその未来を「ピンチ」と感じるのか、「大チャンス」と受け取るのかで、その後の人生が大きく変わる。

最近、景気が悪くなり企業の求人意欲が低下しつつあるなかで、 すっかり意気消沈してしまっている求職者の方を数多くお見受けするが、 そういう人は、いまの状況をただただピンチとしか捉えることができないのであろう。残念ながら、そういうマインドではこの混沌とした時代のなかで未来を切り開く事は難しいと言わざるを得ない。もちろん、「ピンチはチャンス」と、ただただ楽観的に受けとめていればいいというものでもない。

ピンチはチャンス」とよくいわれるが、その心がまえの「3つの極意」とは、

1. まずは自分の置かれた厳しい状況に目を背けることなく対峙する（覚悟を決める）
2. 次に、厳しい状況を乗り越えた先に待ち受ける未来を肯定的に想像する（未来をイメージする）
3. あとはひたすら、顔をあげ未来を見据え、停滞せず後退せず、前進する（今をひたむきに生きる）

危機的な状況に遭遇すると、自分を取り巻く「今」の環境を悲観し、 停滞したり、後退したり、すっかり萎えてしまったりする人がほとんど。 世の中が一斉に不景気になると、世の中そんな人であふれかえることになる。そんな中、あくまでも未来を見据え、停滞することなく、後退することなく、 少しずつでも前進する人には、近い将来間違いなく大チャンスが訪れる。

例えば、いま、いい就職プラザには例年にはないほどたくさんの求職者が就職相談に訪れているが、雇用が冷え込み「未経験の若者を正社員として積極的に採用しよう」という求人企業が減ってしまっては、たくさんの求職者の期待に応えることは出来ない。そこで、みんなで知恵を出し合い、従来にはない新しいチャレンジがいくつも生まれ、ひとつひとつの業務にこれまで以上の緊張感と真剣味をもって取り組むことになる。まさしく組織としては、未来に向かって、ひと回りもふた回りも大きく成長する大チャンスだといえるのだ。

「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」「ピンチのあとにチャンスあり」などともいう。要するにピンチとチャンスは表裏一体。ピンチと思うときがチャンスであり、 チャンスと感じるときはピンチでもある。 ピンチでもチャンスでもない平坦な日々を送るよりは、映画でもそうだが、 ピンチがあったりチャンスがあったり、ハラハラドキドキとエキサイティングな方が楽しいではないか。退屈な人生を好まない者にとっては「ピンチこそ人生の醍醐味」と、どんな時代、どういう境遇であってもワクワクしながら過ごせるわけだから、まさに〝向かうところ敵なし〟最強の人材だといえる。