【Vol.2】アクセルを踏み込め！　-いい就職プラザ代表アキバの就職力アップコラム-

社会人になる、大人になるということは、リスクを背負いながらも目的地に向かって自分自身の判断で車を走らせるようなものである。目的地があるから車を走らせる事が出来るのであって、目的地もないのに車を走らせる事は出来ない。そんな事が出来るのは、新しい車が納車されて有頂天になっているときの私だけである。ガソリン代がもったいない。

先日、ある大手企業の人事トップにどういう人材を求めているかと聞くと『自走できる人材』という答えが返ってきた。学歴や経歴などはさほど問わないという。また、とある企業の経営者は社員に対し「モチベーションは家から持ってこい！」と言い放つそうである。「目的地を決める」「アクセルを踏み込む」という最低限のことはあくまでも自分の責任で、会社はそこまで面倒見ませんよと突き放すらしいが、両者とも求めているものは同じだ。

確かに、どんなに素晴らしいエンジンを搭載した車であっても、力強くアクセルを踏み込まなければ、車は前に進む事は出来ず宝の持ちぐされになってしまう。これもまたもったいない。一方、わたしのように軽自動車並の軽量エンジンしか持たない車であっても、アクセルを目一杯ベタ踏みすれば、車は煙を吐きながらもエンジン全開走り出す事が出来る。ここでいう目的地とは「自分自身が思い描く人生におけるビジョンや夢」にほかならない。 自分自身で描いたビジョンやかなえたい夢があるから、リスクを恐れることなく力強くアクセルを踏み込むことができるのではいだろうか。

社会人になったら、大人になればどんな人生を歩むべきかを学生時代に真剣に考えていた者は、社会の入り口で戸惑い立ち止まる事はなく、目的地に向かってまっしぐらに走り出すことができる。やはり、就職（転職）活動において重要な事は「自分が決めた明確な目的地」と「アクセルを目一杯踏み込む情熱」があるということ。これがなければ何も始まらず、就職活動も社会人生活も、その人自身の人生の幕も切って落とされないままである。これがイチバンもったいないことである。