既卒になったら、アルバイトはするべきか？

アルバイトをするメリットは？

就職活動にはスーツや交通費など多少のお金がかかります。既卒になり、親の仕送りが途絶えたり、奨学金の返済がはじまったりと、何かと収入が必要になってくるかと思います。就職活動に専念したいけれど、お金のためにアルバイトを始めようと考えている既卒の方も多いのではないでしょうか。果たして、就職活動とアルバイトは両立できるのでしょうか。

既卒として就職活動を行っていく中で、アルバイトをするメリットに具体的にどんなものがあるのでしょうか。いくつかご紹介します。

①収入を得られる

アルバイトを始めるメリットとして、当然金銭的な収入を得られることが第一に挙げられます。生活費や交通費などを賄うに十分なお金を稼げれば、それだけ精神的にも安定します。心のゆとりは、就活において大切です。

就活中はプレッシャーで何かと不安で憂鬱な気分になりがちです。金銭面の心配事が減れば、それだけ就活に集中することができます。さらに、気分をリフレッシュするためにレジャーを行う金銭的な余裕も出てきます。

② 社会的経験を得られる

正社員とアルバイトでは仕事の質に違いはありますが、アルバイトも立派な仕事です。職歴として書くこともできます。職歴として書くときは、アルバイトとの明記は必要ですが、自分が得た社会的つながりや経験を自己ＰＲとして話せることは、就活で有利に働きます。

また、社会的な経験をすることで視野が広がり、今まで興味のなかった企業などに目が向くようになり、就職の可能性の幅が広がる可能性があります。

③スキルが身につく

希望する職業と違う職種であっても、アルバイトで培ったスキルは、必ず生かすことができます。接客業であれば、対人コミュニケーションスキルは営業に生かせます。

アルバイトをするデメリットは？

いくつか就活中にアルバイトを行うメリットを挙げてきましたが、では、逆にアルバイトをすることで就職活動に支障が出るようなデメリットはあるのでしょうか。就活中にアルバイトを行うことで発生するデメリットは次の通りです。

①時間が拘束される

アルバイトも責任を伴った仕事です。就活の大事な日だからと言って、突然バイトを休むわけにはいきません。バイト先に連絡を入れて、日程を調節してもらわなければいけません。シフトがうまく調節できればいいですが、最悪アルバイトを優先させなければならない事態になってしまっては、目も当てられません。

就活中はこのようなことが何度も起こりえます。このようなことが何度も続けば、自分にとっても、バイト先にとってもストレスになり、いい関係を築くことはできないでしょう。

② そのままフリーターになってしまうかも

一般的にフリーターは自由に時間を選択でき、比較的責任のない仕事を任されるので、居心地がいいとする人がいます。また、短期的に見ればフリーターの方が正社員より金銭的に稼げていることもあります。そういった要因もあり、アルバイト生活を心地よく感じ、長々とフリーター状態を続けてしまう恐れがあります。そうなってくると、社会的空白期間が長くなり、就職活動において不利になってきます。

③急には辞められない

中途採用の場合だと、採用後すぐに「来週から来られる？」と当然言われることもあります。そうなった場合、バイト先を急に辞められない可能性が出てきます。

法律上、バイトであっても、辞める際には2週間前の申告が必要です。無事採用されても、バイトを辞めるまで入社を待ってもらわなければいけません。採用した会社が人手をすぐに欲している場合にはミスマッチが発生してしまいます。

就職活動とアルバイトの両立は可能か？

自分でしっかりとケジメをつけてアルバイトを行う分には、就活にもプラスになります。そこでオススメしたいのが、短期のアルバイトです。短期であれば、日程の調節がしやすく、辞めるのも簡単です。

どうしても中長期のアルバイトがしたいというのであれば、夕方～夜にかけてのアルバイトがいいでしょう。就職活動で企業を回るのは遅くても18時までです。そのあとの時間をアルバイトとして使うのであれば、就活への影響を最小限に抑えられます。

優先順位を明確にして、就職活動とアルバイトの時間を賢く使い分けることが重要です。