皆さんの”やりたい仕事”は何ですか？

就職・転職活動中の皆さん、こんにちは。
いい就職プラザ企業担当をしております、尾形です。

突然ですが、質問です！

皆さんの”やりたい仕事”は何ですか？

事務ですか？営業ですか？エンジニアですか？設計開発ですか？

私は普段営業として、企業採用手伝いをしている立場で、主に中小企業の経営者や、人事担当者の話を常々伺います。その中で最近よく耳にする話を、今回はお伝えしたいと思います。

“やりたい仕事”をしたいなら、中小企業が絶対良い！

元ソニーで開発をされていた、モーター設計開発メーカーの社長 曰く「小さい会社の方が、やりたい仕事はやれるものですよ」と。67歳の人生の先輩ともいえるべき方が、こう仰るのだから、その通りでしょう。

その社長はソニーのモノづくりを支えてきた方です。

テープレコーダー、レコード、ビデオテープなどのモーター開発をされていて、美しい音・美しい映像を作っていた人といっても過言ではない方です。

大手企業にもデメリットはある

大手企業は、組織の原理上、細分化された仕事を個人単位で割り振り、部分的な業務をこなしていく流れとなります。誰がやっても同じ品質で業務遂行できるよう、マニュアルが徹底される。その決まった業務に、一人ひとりが日々徹する。

業務効率・品質を追求するがゆえに、こういった働き方になるのかもしれませんが、その部分的な業務の中で、どれだけ自分の成長チャンスがあるのでしょうか？

そして何千、何万人と従業員がいる中で、「新人がこの仕事をしたい！」と言っても、実力も実績もない社員には、そのチャンスが巡ってくる確率は極めて低いのかもしれません。

また、とある埼玉県にある産業用光学レンズ商社の社長も同様に「僕は新卒の時、絶対大手なんて見なかったですね」と。理由は「やりたい仕事がやらせてもらえないから。あれだけ社員がいるんだもの、当たり前だよね」と話されてました。

もちろんどんな会社でも、いわゆる「したずみ期間」があるのが普通で、自分のやりたいようにやらせてもらえるほど、世の中良心的ではありません。ただ、小規模の会社の方が、希望を柔軟に聞いてもらえる可能性は高いのではないかと思います。

「大手病」とは？

一方で「大手病にかかっている転職者もよく見かける」とも、良く伺う話です。

「大手病」とは、大手企業にしか注目せず、中小企業は避けて就活をしてしまう、ちょっとした気持ちの病気です。

細分化した仕事を積み上げる事で、定年まで雇用が保障されていれば安心ですが、もはや日本も、終身雇用が一般的ではない時代とも言えるでしょう。指示された事を忠実にこなす事も、新人のうちは、基本をおさえる意味で必要かと思います。

しかし、30代・40代とキャリアを積んでいるはずの時に、独自の工夫がなくなってしまう事や、自分で考えたり、判断しなくなってしまう事（指示待ち）は、怖い事です。単純作業をするのは、パートや派遣社員の方が担当したり、もしくはロボットやシステムが、こなしていく時代が、この先やってくると思います。働くことと、動く（単純作業）になってしまう事は違いますね。

企業規模やネームバリューよりも「自分のやりたいことができる企業であるか」を見極める

様々のべてしまいましたがまとめると、一概に企業規模だけではなく、企業文化や教育方針、何よりも自分の仕事への取組み方・とらえ方によって、実力がついている人、そうでない人は分かれてくると思います。実力がついてはじめて、やりたい仕事に名乗りをあげるチャンスが巡ってくるのかもしれません。

私の感覚では、「やりたい仕事でなくて、辞めてきました」と、入社数か月で転職を考える方も、ここ数年で増えているようにも感じます。皆さんにはそんな風になって欲しくないので、

「面接では、自分の思い描く理想に近い仕事に就けるのか？」
（入社数年後に就ける可能性があるのか？）

面接の場で、よく認識＆刷り合わせをしてもらいたいと思います。