皆さんは、就職した会社で、定年まで働きたいですか？

就職・転職活動中の皆さん、こんにちは。
いい就職プラザ企業担当をしております尾形です。

皆さんは、就職した会社で、定年まで働きたいですか？それとも２～３年働いたら転職しよう・・・と、足掛けのように考えてらっしゃいますか？

真剣に向き合う企業と求職者

今回は、キャラクターバックメーカーの社長さんの話をしたいと思います。

その会社は、30名規模の小さなバックメーカーですが、ディズニーや妖怪ウォッチなどの人気キャラクターのファンシーバックをつくらせたら、国内でトップ３に入る優良企業です。

ただ規模が小さいから、いつも採用には苦労しているんだ・・・と、その経営者は、仰られてました。

当時、私は新卒で入社して1～2年も経っていない頃で、外回りに出ていたものの、営業としてのあるべき姿など、何一つ分かっていなかったと思います。

その社長はとても良い方で、そんな私でも、自社の採用コンセプトや、募集条件など、詳細までご説明いただきました。その中で7年経った今でも、私の心のど真ん中に残っているエピソードがあります。

それは「私は雇った方は、一生を面倒みるつもりでいるんだよ」との言葉でした。

社長曰く、20そこそこで採用して、60才または65才の定年まで、自分の会社で雇い続けていく事を宣言されていました。「それくらい真剣に僕は面接しているんだから、応募者の方も、一生懸命面接に来てほしいし、あなた（私自信）にも真剣に仕事してもらいたいんだよ」と、まだまだ未熟な私に対し、当たり前だけれども、社会で生きていく為に、大事な事を教えてくださいました。

それまでは恥ずかしながら「自分の売上を何とかあげなきゃ・・・」と、本当にできない営業代表の考え方をしていた自分がおりまして、浅はかな仕事をしていたと、心から自分を顧みるキッカケとなりました。

あの時、あの言葉を聞いていなかったら・・・と考えると、今の自分は無かったように感じます。基本中の基本を教えてくださったことを、心から今でも感謝しております。それと同時に、頭の悪い私でも、中小企業の経営者の心労を少しは理解しましたし、「採用でハンデを負っているからこそ絶対良い人を採ってもらいたい。真剣な社長を裏切りたくない！」と素直に思うようになりました。

「10人採用して5人が残れば良い」という採用方針の企業も中にはあり、一方で小さい会社だけども、このメーカーさんのように、定年まで面倒みると、人を大事にしてくれる会社もあります。腰を据えて働きたい、定年まで勤め上げたいと、考えている方は、そういう経営者や企業の採用の考え方を、是非見てもらいたいと感じます。

（面接の場で直接聞くことは難しいかもしれませんが、真剣に真摯に問いかけていったら、きっと答えてくださる会社もあると思います）

企業側も人を雇うことで様々な負担がかかっている

そして、もう一つリアルな話をすると、人を1年間雇うだけでも、自分の給与だけで年間３００万円前後かかります。それに加えて、社会保険が会社が半分負担。光熱費・ＰＣ・携帯代など、もろもろ経費を含めると400～500万円は最低かかるもの。

未経験の場合は、入社して3年間は教育期間で戦力にはなりきらないと考える経営者も多いです。初期3年間×500万＝1500万円は、企業からすると、教育という名の先行投資となりますね。その投資してもらった分を、恩返しできるパフォーマンスができるのか？その努力をできる人材なのか？と、面接官は見ています。そう考えると、企業心理としては、やはり定年まで（少なくとも１０年～２０年は）活躍できる社員が欲しいと考えるものです。

そういった覚悟や意識が伝わる人材は、やはり面接で決まっていく印象を持ちます。

何となくのイメージや、会社規模、ネームバリューで選びがちですが、面接で伝えるべき志望動機は、もっと違う事なのかもしれませんね。

企業の思いを知って面接に臨む

ここでは一方的な内容になってしまいますが、企業の考えや目線も、私たちいい就職プラザから、お伝えする事もできます。サポートできることは、私たちも応援しますので、あなたも真剣に、一生涯の仕事を探していきませんか？